2008年10月11日土曜日

ジョロウグモの季節

秋が少しずつ、深まってきました。毎日少しずつ草刈をしています。現在のところ、半分くらい終了。10月一杯には終わらせる予定です。



朝露に濡れたブルーベリーの枝には、いたるところに、クモの巣が張っています。朝日を受けて、逆光でみると、それぞれ、おもしろいパターンをしているものです。



この巣の持ち主で、一番多いのがジョロウグモです。巣の中央にデンと居座って、風格十分。目の前で眺めてみると、なかなか面白い文様をしているんですね。今頃が成熟期で、交尾をし、産卵の時期を迎えるようです。



このクモの名の由来は、女郎蜘蛛という色っぽい名前とは違うようです。雅やかで、艶やかな姿を、古の人は、当時身分の高かった「上臈(ジョウロウ)」にちなんで、つけたといわれています。



こんな、編み目の細かい巣もたくさん目につきます。自然と共生しながらブルーベリーを育てる中で、いろんな勉強ができて、いいもんです。

2008年10月6日月曜日

和製ブルーベリー〝シャシャンボ〟に時期外れの花が!!

シャシャンボ畑の9割には、色づき始めた実がびっしりとついていますが、この木のように花が満開の木も1割程あります。そのうちの、半分は、実もあって、花も咲いているといった状態です。ちなみに、この木は、後々収穫しやすいように、伸びた枝を引っぱっています。



ご覧のように、真っ白い花が一杯です。季節外れの花は何を意味するのでしょうか。



花と実が同時に見られる木には、この写真のように大きくなった実と同時に、花がついています。今年は、とりわけこんな状態の木が多いようです。この時期の花が実になってくれると、熟した実の収穫時期が、2度になるのでしょうか。楽しみです。



実がびっしりとついたシャシャンボの木です。鈴なり状態です。実は小さいのですが、一枝ごとに房なり状態で実がついています。収穫期には、ゴム手袋をして、枝ごとすくいとります。一気に100~300粒ほど収穫できます。



すこぶる強健で、かなり頑固な痩せ地でもがんばって育ちます。一般のブルーベリーに較べると見劣りがするようですが、病気もなく、強く、アントシアニンを沢山含んだ和製ブルーベリー〝シャシャンボ〟を、見直してみたいものです。

2008年10月2日木曜日

白砂青松の海岸が!!

福岡県北部のある海岸です。ウミガメも産卵する美しい海岸が続いています。台風13号が九州に接近しましたが、晴天でした。ただ、台風のあおりで、風が強く、砂埃が海から吹きつけていました。



足下の砂浜には、波紋がうっすらとどこまでも続いています。



ただ、ちょっと目を陸地の方に向けると、海から打ち上げられたゴミばかり。
ポリタンクが破損したもで、ハングル文字が見えます。



これは、ペットボトルで、中国語の表記があります。



冷蔵庫やブイやロープにイカ釣り船の電球や材木などなど、種類を数えたらきりがありません。いろんな漂着物がからみあって、ゴミ捨て場といったありさまです。
こんなとこで、ウミガメの産卵は、大丈夫なのでしょうか。

2008年10月1日水曜日

ブルーシャワー(ラビットアイブルーベリー)の四季

ブルーシャワーの花は、3月中頃から、遅くて4月初旬頃までみられます。くるりんとした、壷状の形で、真っ白。かわいいですね。花付きは、ものすごい量になります。摘花または摘蕾したほうがいいでしょう。とくに、小苗のときは、後々苗木の発育に影響を与えます。



5月下旬頃には、ご覧のように実が膨らんできます。朝露に濡れた姿を撮影しました。薄紅色の口紅が、よく似合います。



7月の初旬には、実全体がほんのりと色づいてきます。あと2週間程で収穫です。



実は、一斉に熟しませんが、7月中旬にから収穫できます。ラビットアイブルーベリーのなかでは、比較的大きい実です。ただ、少し皮が固くて、種がきになるということでしょうか。しかし、問題にするまでには、いたりません。ほとんどの人は、気付かない程度ですから。



昨年3月に、大株を20本程畑に植えました。9月初旬には、株元もしっかりしてきました。根もかなり伸びているようです。強健な品種ですので、初心者の方には、おすすめです。

2008年9月30日火曜日

シャシャンボ(和製ブルーベリー)第2弾

我が萌ブルーベリー園福津農場の中に、日本原産のブルーベリー〝シャシャンボ〟を栽培しています。シャシャンボは、関東以西に広く分布しています。栽培しているのは、自生地から掘り上げてきたものや、実生から育てたものがほどんどで、一部、挿木からのものもあります。



実生は、親木の性質が優れている木の実をからとりました。ほれぼれするぐらいびっしりと実がついているんです。



ゴマの種よりもっと小さく、砂粒ほどでしょうか。吹けば飛ぶようなちっちゃな種です。でも、丁寧に播種をすると、以外と発芽率がいいんですね。



実生の苗は、挿木苗よりも発根の状態が優れています。挿木苗は、挿し穂の切り口から、粗めの根が数本伸びて、さらに根がわかれていきます。実生苗は、茎と直結したがっしりとした根が、数本に分かれて、さらにひげ根を伸ばしていきます。挿木苗の生長は、一見早く見えますが、2年ほど経つと少しずつ、実生苗の方が勢いを増してくるんですね。



9月も終わりという時期なのに、花が咲いていました。実にはなりきれないと思いますが。常緑樹ですが、今なお、若枝を伸ばしています。
今年も、シャシャンボのジュースやジャムをつくってみるつもりです。

2008年9月29日月曜日

レッドパール(ブルーベリー)の四季

赤く色づくレッドパール(ラビットアイブルーベリー)の実。とてもかわいいもんです。
4月には、ちょっと小さめの、白い花が咲きます。



5月下旬頃には、小さな緑色の実がほんのりと口紅をして、我先にと大きくなってきます。



熟しだすのが待ち遠しくなりますが、7月初旬頃から、ポツリポツリと黒く熟した実が見られます。レッドパールで、おもしろいのは、熟す前に実が真っ赤になることです。ツヤツヤの真っ赤で、これがたまらなくいいんですね。



7月の下旬頃が、最盛期となります。房なりというわけにはいきませんが、結構、収穫できます。実の大きさが、もう少し大きいといいんですがね。



今のところ、10本くらいブルーベリー園に植えています。育てやすい品種だし、赤い実がとってもかわいいんで、もう少し植えてみようかなと思っています。
これは、宮崎大学農学部國武久登教授の作出した、品種です。

2008年9月27日土曜日

和製ブルーベリー「シャシャンボ」の今!!

九州北部の低丘陵地のいたる所で、日本原産のブルーベリー「シャシャンボ」が、元気に生きています。時折、思いついたように足を運んでは、シャーッターを切っています。
この一帯には、20本程のシャシャンボがあります。実の付き方は、個体差もありますが、ほぼ写真のように、ビッシリついています。ジャムやジュースにするために、収穫するのですが、相当量があります。実の中には、色づき始めたのも。12月位が収穫の最盛期でしょう。



ここに自生しているのは、鳥が糞と一緒に落とした種から発芽したものと思われます。もともと、ここは大きな工場団地の周辺の法面で、造成地でした。傾斜も30度以上あります。



粘土質で、痩せ土というのも幸いしたのでしょう。全く、不揃いな位置に、自生のシャシャンボが、自生しているのです。ここでは、造園業者に法面の草刈や手入れを依頼していますが、次第に大きくなっていくシャシャンボを残してくれたのが、ここまで育ってしまたのと思われます。刈り込みにくいススキや蔓などは残したままです。



綺麗に刈り込みが終わったあとには、根元に固形の油粕をやっています。枝等はシャシャンボ以外の樹木も、剪定などはしていなせん。20年程経っているのでしょうか。今では、ちゃんと市民権を主張しています。



シャシャンボに混じって榊などが混雑して育っている箇所もあります。競争力の弱いシャシャンボですが、他の樹木が低木なので、お互い元気に茂っているんですね。残してくれた、造園業者も、良いことしてくれましたぁ。
最初からここの会社が植樹した樹木には、ちゃんと登録番号が取り付けてありますが、無登録のシャシャンボには、がんばってもらいたいと思っています。